医師紹介
山根 理子
Riko Yamane, M.D.
お子さんから大人の方まで診療しています
朝起きられない。疲れが抜けない。体調がなかなか戻らない。
こうした不調によって、お子さんでは学校へ行くことが難しくなったり、大人では仕事や日常生活が思うように送れなくなったりすることがあります。
学校に行けない背景には、学校環境、不安、対人関係、発達特性など、さまざまな要因があります。
その一方で、本人もうまく言葉にできない体の不調や、これまで十分に評価されていない身体的な要因が関係していることもあります。
どちらか一方に決めつけず、身体の側から考えられることがないかを見る。
それを大切にしています。
診療で大切にしていること
同じ「朝起きられない」「疲れやすい」という症状でも、その背景は一人ひとり異なります。
そのため、現在の症状だけではなく、体調が変化するまでの経過を詳しく伺います。
感染症をきっかけに体調が変わっていないか。睡眠、食事、生活リズムなどに手がかりがないか。
これまでの経過と必要な検査結果を合わせながら、
なぜ今の状態が続いているのか。
何が回復を妨げているのか。
どこから取り組むことがよいのか。
を一緒に整理していきます。
「異常がない」で終わらせてよいのだろうか
私は循環器内科医として、心臓や血管の病気を中心に診療してきました。
その中で、私の診療の方向を変えるきっかけの一つになったのが、30〜50歳代の女性にみられる胸痛でした。
胸が痛い、息苦しい、動悸がする。
けれど、心臓や呼吸器を詳しく調べても、その症状を十分に説明できる異常が見つからないことがあります。
検査で大きな異常がなければ、心療内科や精神科への相談を勧められることもあります。もちろん、心理的な要因が症状に関係することもあります。
しかし、それだけでは症状が改善せず、困り続けている方もいました。
「心臓に異常がない」ことと、「身体に原因がない」ことは同じではないのではないか。
そう考えるようになったことが、私の診療の幅を広げるきっかけになりました。
学びを進める中で、栄養状態、血糖の変動、ホルモンや自律神経、エネルギー産生など、心臓そのものとは別の身体の状態が、症状の背景に関係している場合があることを知りました。
一人の患者さんに起きている症状を、一つの臓器だけで説明できるとは限らない。
そう実感し、まず漢方を学び、その後、分子栄養学、機能性医学へと 学ぶ領域を広げていきました。


自分自身が患者になって、さらに見えてきたこと
その後、私自身が体調を大きく崩し、強い疲労やさまざまな不調に悩む時期がありました。
改善を求めて、いくつかの分子栄養療法を受けました。
その経験を通して気づいたのは、同じ「分子栄養療法」という名前でも、その考え方や身体を見る範囲は一様ではない ということでした。
不足している栄養素を補うことを中心に考える方法もあれば、消化・吸収、腸内環境、ミトコンドリアでのエネルギー産生、ホルモンや自律神経など、より広い範囲から身体の状態を捉える方法もあります。
複数の治療を経験する中で、本間良子先生の治療に出会いました。
そこで、免疫・炎症、感染、環境から受ける影響などにも目を向け、それぞれを別々に考えるのではなく、身体のさまざまな機能が互いに影響し合う一つのネットワークとして捉える治療を経験しました。
その治療を受ける中で、私は少しずつ体調を取り戻していきました。
この経験は、現在の私の診療の大きな原点となっています。
現在も、本間先生の診療や考え方から学ばせていただきながら、自分自身の臨床経験と新しい医学的知見を重ね、日々の診療に生かしています。
一つの症状ではなく、身体全体を見る
一つの検査値、一つの栄養素、一つの臓器だけを見るのではなく、身体のさまざまな働きをつながりとして捉える。
これが、現在の私が診療で大切にしていることです。

患者として気づいた、もう一つのこと
自分自身が患者になったことで、治療法とは別に、もう一つ大切なことに気づきました。
体調がなかなか改善せず、先が見えないとき、信頼して相談できる医師の存在そのものが大きな支えになります。
私も、患者さんやご家族にとって、困ったときに安心して相談できる医師でありたいと考えていま す。
次の一手を見つけるために
治療を続けてもなかなか改善しない不調では、これまでとは異なる視点から身体の状態を見直すことで、新しい手がかりが見つかることがあります。
「異常なし」で終わらせず、今できることが残っていないかを一緒に考える。
それも、私の診療の役割だと考えています。
主に診療している症状・疾患

起立性調節障害(OD)、慢性的な疲労、体調不良を伴う不登校、
感染後の不調・Long COVID、PANS/PANDAS、
発達特性のあるお子さんにみられる身体的な不調、一般的な検査では原因が見つかりにくい胃腸症状など
を診療しています。
発達特性のあるお子さんについても
発達特性のあるお子さんでは、感覚過敏、食の偏り、感情の爆発(癇癪)、疲れやすさ、睡眠の乱れ、胃腸症状、集中しづらさ、気分の不安定さなど、さまざまな困りごとが重なっていることがあります。
私は、発達特性という診断名だけで捉えるのではなく、その子が日常生活で困っていることの中に、身体の側から改善できる部分がないかという視点も大切にしています。
必要に応じて、栄養状態、腸内環境、睡眠、炎症、エネルギー代謝などについても評価し、身体の状態を整えることで困りごとを少しでも減らし、その子が本来持っている力を発揮しやすい状態を目指します。
経歴
日本大学医学部 卒業
日本大学大学院 医学研究科 内科学系 循環器内科学 修了
日本大学医学部附属板橋病院 第二内科
JA神奈川県厚生連 相模原協同病院 循環器センター・血液浄化センター
日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学外来
新宿溝口クリニックにて分子栄養療法に従事。小児・思春期を含む診療に携わる
ナチュラルアートクリニックにて機能性医学・分子栄養療法による診療に従事。小児・思春期から成人まで診療
現在、機能性医学による診療と並行して、高齢者の訪問診療にも従事しています。